一年前、私はケアポート板橋にて特別養護老人ホームでの仕事に挑みました。以前は有料老人ホームを経験していましたが、今回の挑戦は新たな一歩でした。仕事はご利用者に対しての食事、排泄、入浴介など、日常生活全般の事からショートステイご利用者の対応、委員会参加、ケアプランの評価等、多岐にわたります。初めての経験で、内容は簡単なものではなく、時には自分自身のキャパシティを超えてしまい、挫折の期間も何度かありました。

特に介護士に必ず訪れる腰痛はご利用者の移乗から激痛に耐える困難な状況でした。その中で腰を守りつつ低い位置からのアプローチや背骨を曲げずに膝、股関節等を柔軟にして身体全体を使う工夫を導入しました。これが新たな方法となりご利用者との信頼関係を深める手助けとなりました。

そしてその度に感じるのは、即座にできなくても、継続する事が成長へのカギだと考えます。ご利用者を始め上司、諸先輩、仲間、同僚達が広い心で見守ってくれている。ケアポート板橋全体が自分自身を導いてくれる環境です。介護の現場は試練に満ちていますが、その中で成長し、経験を積む事が仕事への情熱を支えているのだと実感しています。