入職当初は介護職として働かせて頂き、その後ショートステイの生活相談員へ転属となり約12年が経ちました。業務内容は多岐にわたり、様々な困難や大きな壁にぶつかることが多く、その都度困っている人の為に何とかしたい気持ちと、なかなかうまくいかないジレンマが重なり、気づいた時には自分の心と体のバランスが崩れてしまい、退職を願うまでになってしまっていました。

有給休暇を頂いているとき、人伝にケアポート板橋が未曽有のコロナ禍にあると聞きました。毎日ホームページを確認し、どんどん増えていく罹患者の数に驚き、また、切迫している現場や疲弊している職員の事も容易に想像がつき、自分だけ休んでいいのか、仲間が辛く苦しい思いをしているのに、このままでいいのかと自問自答の日々を送っていました。しかし、このまま辞めてしまったら後悔しか残らないと思い、また家族の後押しもあり、退職日前日にもう一度働かせて欲しいと願い、現在に至ります。

一度辞めると言った者に対して、「待ってました」「お帰り」「助かった」等、自分たちがしんどい思いをしているにもかかわらず、労いや励まし、暖かい言葉をかけてくれる仲間や利用者さん。ケアポートで働かせて頂ける、それが私の「やりがい」です。